認知症になると意思の疎通が難しくなる方も多く、食事介助をする時に食事拒否をされてしまうことがあります。
原因は色々とありますが、例えば被介護者と介護者との間に信頼関係が築けていないと拒否されたりします。認知症高齢者が介護者に対して恐怖や疑念を抱いてしまうと、食事介助だけではなくオムツ交換の時に暴れてしまったり入浴介助のときにも拒否されやすくなりますので、日頃から認知症高齢者とコミュニケーションを図り良い人間関係を作ることが大切です。
言葉によるコミュニケーションが出来なくても、笑顔で優しく高齢者に語りかければ、そこから良い関係が築いていけます。
そして、もう一つの原因は単純にお腹が減っていない場合です。高齢者は少食の方も沢山いますので、朝食と昼食との間にあまり時間が空いていなかったら、食事量を介護者が調整すると良いでしょう。
認知症高齢者はお腹がいっぱいの一言が言えないので、介護者が色々と配慮しなければいけません。
その他には環境が関係していることもあります。認知症高齢者はオムツの中に排便をしてもそれを自ら訴えることが出来ませんが、その排便が気になって食事ができないことも考えられます。
また周りがうるさかったりして落ち着いて食べられないような環境も、認知症高齢者が食事拒否する原因となるので、食べやすい環境を作ることが食事拒否対策には必要です。
認知症高齢者の食事介助は難しいですが、まずは人間関係を築きどうして拒否されるのか原因探しからはじめましょう。